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辻本議員発言一覧>>2004年09月本会議

  辻本議員の再質問 

 意見・再質問の前に、飛ばし問題と複数志願制についての「複数志願制で序列が復活しないと言う根拠は」という質問に対する答弁が無かったと思います。これについては、かなり根拠を示すのは難しいと私は思います。答弁が無いのであれば結構ですが、根拠を示すことができないのであればこういったことは言うべきではないと思います。

1. 明石市中学生総合選抜制度アンケートの内容について

自由意見は本当に3年生だけか

 まず、報告会の内容ですが、公正であったとは言えないと私は思います。
 例えば、総選賛成の意見が1に対して反対の意見が5ぐらいの割合で紹介されていましたし、総選の悪い部分がかなり強調されていたように感じました。
 確かに、検討中でありますから、改善すべき部分、悪い部分が多く紹介されるのは当然かもしれません。この件については、あくまで、私がそういう印象をうけたということでありますので、ここまでにしておきますが、次にお聞きする件についてはいかがでしょうか。
 報告会では、明石市教委がこの7月に明石市内2505名の、中1から中3の生徒を対象におこなった総合選抜制度アンケート調査の結果が報告されました。「総合選抜制度についてどのように思いますか」という質問に対しては、「進路意識が高い」という理由で3年生の結果のみが示され、総選維持が39.0%、他制度導入が32.3%でした。ところが、自由意見に関しては、全学年について紹介され、総選賛成の意見が10名、反対の意見が51名であり、総選に反対する意見が長々と文章で紹介されて、さも、中学生が総選に反対しているかのような印象を与えようとしました。なぜ、総選反対の意見記述が比較的多かった自由意見は全学年のものが示され、総選賛成が多かったアンケート結果は、3年生のものだけだったのか、理由の説明はありませんでした。
  実は、公開された第5回検討委員会では、1・2年生の集計結果も示されていました。それによると、驚いたことに、「総選維持」は、中1が48.2%、中2が48.7%、中3が39.0%でした。報告会で意図的に隠された1・2年生の数字は、圧倒的に総選維持の意見が多かったのです。これは何とか中学生の総選維持の意見を小さく見せようという市教委の意図がありありと出ており、許せないことであります。
さらに、なぜ自由意見は全学年のものを紹介したのか、後日、市教委に問い合わせたところ、「実は元々、自由意見は3年生しか書かせていなかった。報告会の説明に誤りがあった」という説明をうけました。
 そこで、このアンケート用紙というのを実際に見せていただきましたが、1〜7までの設問があって、そのうち6までは選択式で、7番目の設問は意見・考えがある人は自由に書けるようになっていました。
 このアンケートは、全学年共通の用紙で行われたのではないのですか。同じ用紙を使って、わざわざ1・2年生には「自由意見を書くな」と指示したのですか。
 実は、ある関係者から「自由意見は3年生のみというような特別な指示はなかった。1・2年生の中にも自由意見を書いている生徒がいた」という情報をいただいております。
 ということは、先日の説明は嘘ということになりますし、検討委員会の報告内容は、明確な意思のもと、一方にとって都合の良い情報だけを紹介したことになるのではないでしょうか。
 報告会の内容についても「事前に諮った」ということでありますが、検討委員会を傍聴された方、また検討委員さんにもご意見を伺ってみましたところ「だいたいこんな感じで報告しますよという程度のものは見せてもらったけど、しっかりとわかるものは無かった」と言いますのも、このプレゼンについては第5回の検討委員会の時には未だ完成していなかったということなのです。ですから、検討委員会で委員長が「これではわからない部分もあるけど、そこは信頼関係で・・・」という発言があったというところを見ても十分でなかったことは明らかです。
このような報告が、公正であったと言えるでしょうか。 この件について、教育長はご存じでしたか。

2. 飛ばし・回し問題について

 次に、いわゆる飛ばし・回しと呼ばれている問題についてであります。
 様々なアンケート・調査で「総選の改善すべき点」として多くの方が指摘しているこの問題でありますが、ある検討委員さんは「検討委員会でも、結局この問題にたどり着くが改善点までは議論できていない」と言われております。
 私は、次のようにすれば、この問題は大幅に改善されると思います。

  • 第2志望を記載できるようにして、丁寧に合格校を決める。
  • 生徒の志望動向を分析して、高校間格差が出ない程度に群の幅を広げる。
  • 健康上の理由など、第1志望校に合格させる特別の事情がある場合、中学校長が具申できるようにする。
  • 要項に沿って「交通事情等を勘案」した丁寧な合格校決定が行われるよう、明石市教育委員会が市民の代表として合格校決定作業に立ち合い、透明性を高める。
  • 中学校で、明石総選の理念と仕組みを生徒と保護者に丁寧に説明する。
  • 第1志望が実現しなかった生徒に対して、高校入学後、丁寧なケアーを行う。

などです。
 この中でも、核心になるのは、群分けの問題であります。報告会でも「いくつかの成績群に分けて学力を均等にする」という総選のシステムについて説明が行われました。「回し問題」を改善するということであれば、現在、何群に分けられているのか、そして、その群はどのように分けているのかという基本的な情報が必要です。群を細かくすればするほど「回される」割合が増えます。どのぐらい細かいのか、そんなに細かくする必要があるのか、というような基本的な検討が必要だと考えますが、市教委はこれまで「非公開なので具体的に何群かはわからない。問い合わせをしたけど教えてくれない」という答弁を繰り返していました。しかし、この件についてはすでに「情報提供をうけた」ということであります。私も先日、この情報を入手いたしました。そこで、この間情報提供を拒否し続けてきた兵庫県教育委員会に代わりまして私がこの場で明らかにいたします。
 明石の総合選抜制度の成績群は、現在19群に分けられています。そして、驚いたことに、総選の創設期を除き、群わけの数は一切変更されていません。これは、私たちが情報公開請求をして、わかった事実であります。
 県教委は、「群の数はその都度、臨機応変に変更している」と説明していましたし、中学校の保護者向けの説明でも「成績群の数は選抜試験の結果によって決定される」と説明されてきましたが、事実に反することが明らかになったわけであります。
生徒の志望が特定の高校に偏っていた総選初期と、6校に比較的分散している現在とは状況が全く違っているにもかかわらず、生徒の志望動向に応じて群分けの数を適切に変更するという対応をしてこなかった行政の怠慢こそが、この問題の解決を妨げてきたのであります。
 そして、県教委の一方的な説明を信用して、この問題にメスを入れてこなかった市教委の責任も重大であると言わざるを得ません。このように、行政の責任を棚に上げて、この問題を人ごとのように論じる市教委には、子どもたちの苦悩は本当に理解できているのでしょうか。
 「回し問題」に対する市民の不満を、総選廃止の口実にするのではなく、正確な情報に基づいて建設的な改善策を検討することこそ市民の願いに応える道ではないでしょうか。
 教育長のお考えをお聞かせください。

3.生徒指導上の問題行動について

 「生徒指導上の問題行動が、明石の小中学校では特に多い」というシンポジウムでの公家次長の発言については、「実感からかけ離れている」との声が、現場の教師や父母から寄せられています。しかし、100歩譲ってこの数字が真実であるとすれば、問題行動の数は、中学校において、全国の2.4倍、小学校において6倍であり、小学校の方がはるかに深刻であるということになります。市教委は、小学校の暴力行為も、総合選抜制度が原因とお考えなのでしょうか。総選シンポジウムで横山委員長の求めに応じてこの数字を持ち出した意図は、何とか総選に悪印象を与えたいというものであるとしか思えません。
 もし、この数字が事実なら、市教委が先頭に立って市内の全教育機関をあげて対策を講じるべきだと思いますが、現実にはほとんど大した対応はされていません。このような数字を顔色も変えず、心乱れず、何の痛みも伴わず、平然と市民の前で報告することは、子どもに向き合っている教師であればとてもできないと思います。これらが仮に事実であったとすると、その責任を負うべきは明石市教委自身ではないでしょうか。この問題を人ごとのように論じる市教委は、単に総選に対する悪印象を与える材料として利用しているにすぎず、本当に明石の子ども達のことを考えているとは思えないのであります。市教委には、明石の教育の最高責任者としての自覚はあるのでしょうか。
  この問題を人ごとのように論じる市教委に明石の教育の最高責任者としての自覚はあるのでしょうか。

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