|
辻本議員発言一覧>>2004年09月本会議
辻本議員の質問詳細 
私は、日本共産党議員団を代表して、発言通告に従い、明石市総合選抜制度について質問します。
1. 先日行われた検討委員会報告会について
西部・東部の2回行われたわけですが、参加者は共に少なく、参加者からは、「検討委員会を重ねたわりに、目新しいものは無かった」という声もあるようですが、教育委員会はどのように評価していますか。また、内容については公正と言えるでしょうか。
報告会では、報告から質問に対する答弁までのすべてを教育委員会が主体的に行っていました。特に、質問に対する答弁は、これまで市教委が言い続けてきた「事務局として中立」という立場を超えるものであり、明確な方針の下に行われていたような印象を受けました。報告会の内容については検討委員会に十分諮られたのでしょうか。
【森田尚敏教育長の答弁】 総合選抜制度の報告会の中での市教委はどのように評価をしているのか、こういうことでございます。去る8月26、27日の2日間にわたりまして市内東部、西部の2カ所で報告会を開催させていただきました。ただいまご指摘がありましたように東部で80名、西部で101名の方々がおいでをいただきました。計181名ということでございますので、私もこの件につきましては若干少なかったというふうに感じております。この中で報告をさせていただいたのは検討委員会でいろいろと協議をされているそのものをありのまま報告をさせていただく、そういう意味で報告をしたわけでございますので、その点につきましても十分ご理解をいただきたい、こういうふうに思っております。
そういった中で、限られた時間ではございますけれども質疑応答また自由意見の時間も設けさせていただき、意見もお聞きすることができました。また、アンケート調査もとったわけでございます。その中でのいろんなご意見もお聞きをいたしておりますので、このことにつきましては次回の検討委員会で漏れなく提供をしていきたい、こういうふうに考えておるところでございます。またあわせて、この報告内容については当然検討委員会で協議された内容でございますので、また提出をいたしました資料に基づいて報告をさせていただきましたので、検討委員会としてこういう形のものを報告させていただくということを事務局として報告をさせていただいております。
2. 検討委員会について
先ほど述べたように、市教委はすでに総合選抜制度について明確な方針を持っているような印象を受けましたが、検討委員会ではどのような立場にあるのでしょうか。
検討委員の構成についてお聞きします。報告会で16名の委員の内訳が示されました。そのうち14名は、PTA役員などのあて職や、公募に準ずる選任方法で問題ないと思われますが、学識経験者の2名はどうでしょうか。
まず、委員長は、前文部省教科調査官で、文部科学省が進める「上からの教育改革」を推進する立場の人物です。昨年11月に行われた「総選シンポジウム」では、コーディネーターという立場を逸脱し、総選反対の持論を延々と展開するなど、明らかに偏った運営を行いました。公開された第5回検討委員会でも、総選を支持する意見を述べた委員に対して「それは苦しい議論」などと発言し、意見を封殺するなど公正に運営しているとは言えない状況にあります。
また、もう1名は明石の総選見直しを明記している、高校教育改革方針を決めた全日制高等学校長期構想検討委員会の副会長です。検討委員会に、県の高校教育改革の立案責任者を委員に選任するのは公正と言えないのではないでしょうか。
学識経験者2名のバックグラウンドを承知の上で検討委員に選任し、且つうち1名を委員長に据えることが公正と言えるのかどうか、教育委員会の見解を求めます。
また、委員長の不公正な運営については、検討委員会を公開したからこそ明らかになったと言えます。今後の検討委員会が、公正に行われるように公開はもちろん、傍聴希望者を1名でも多く受け入れるよう、広い会場で行う等、工夫することを強く求めるものでありますが、教育委員会のお考えをお聞かせください。
【森田尚敏教育長の答弁】 総合選抜検討委員会についての市教委の立場についてでございますけれども、この検討委員会は教育委員会が明石学区におけます総合選抜制度について調査、検討し、子どもたちにとってよりよい選抜制度について考えていただくと、こういうことで立ち上げまして、委員会に教育委員会が諮問し、その中でいろいろ議論をしていただいて答申を受けると、そういう立場でございますので、その点も十分ご理解をいただきたいと思います。その答申を受けまして最終決定者であります県教育委員会の方に要望をしてまいると、こういった立場でございます。
次に、検討委員会の学識経験者の委員2名について、いろいろと先ほどご紹介ございました。その背景についても十分理解をいたしておりますけれども、お二人とも兵庫県の教育について造詣が深い、こういうことの中でいろんな立場でいろんな活躍をされておりますので、いろんなことがその中で披露もされ我々の方としても学習の中で得られるものがあると、こういうことの中で依頼をさせていただいたものでございます。ですので、それぞれの立場もあろうと思いますし、また検討委員会の委員長というような立場もありますし、委員という立場もありますので、その場その場でいろいろご意見が出たものと、そういうふうに私どもは理解をいたしております。また、検討委員会の会場等々についてでございますけれども、去る8月17日の検討委員会から公開ということをさせていただきましたので、今後その会場等については十分配慮をしていきたい、こういうふうに考えております。
3. いわゆる飛ばし・まわしといわれている問題について
明石総選に関する調査・アンケートで、良くない点としてあげられている、いわゆる飛ばし・回し問題でありますが、総合選抜制度をよりよいものにするにはこの問題の解決が急務であると考えます。解決策について、どの様にお考えでしょうか。
私は、この問題の解決には、明石6校の合格者を何群に分けるかという点が重要であると考えます。なぜなら、群の数を変えることで希望達成率に大きな変化が出る可能性があるからです。
午前の質問に対する答弁で「県教委から情報提供を受けている」と言うお話がありましたので、現在の明石の総合選抜制度は、何群に分けられているのか、また制度がスタートした当初はどの様な群わけになっていたか、その後群の数が変化したのか、そのままだったのかなど、検討に必要な情報を、検討委員会に提供されますようお願いをしておきたいと思います。
改善のために不可欠な情報がなければ,単なる出し合い話に終わるか,総選廃止の結論しかありえないことになります。
明石総選の「回し問題」を考える上では,次の2点が重要と考えます。
まず第1に,明石総選の「回し問題」は,大幅に改善が可能だということです。
第2に,明石総選が廃止された場合に導入される「複数志願制」は,高校間の序列を復活させた上で,二つ以上序列が下位の学校へ「飛ばし」を行うための制度であり,問題は解決するどころか,より残酷な「飛ばし」制度になるということです。
明石総選の回し問題が,重大だと考えるのであれば,「複数志願制」など問題外であり,真剣に,明石総選の改善を行うことが市民の願いに答える道であると考えますが,いかがでしょうか。
また,報告会では、総選を廃止しても「新たな格差・序列を持ち込むつもりは無い。序列も復活しない」といった説明があったわけでありますが、その根拠はどこにあるのでしょうか。
【森田尚敏教育長の答弁】 飛ばし問題と複数志願制でございますけれども、回し合格につきましては現在開かれております検討委員会におきましても課題として議論をしていただくと、こういうことで今議論をいただいておるところでございますので、十分な情報提供を行うということが前提になっておりますので、そういった意味におきましても今までも情報は提供してまいりました。また、昨日もご答弁の中で申し上げましたけれども、従前から県教委の方に要請をいたしておりました成績群につきましても資料の提供を受けましたので、次回の検討委員会に提供をしてまいりたい、こういうふうに考えておるところでございます。
複数志願制の問題で回し合格が解決できるのかと、こういうようなことでございますけれども、この回し合格と総合選抜制度において自分の志望する以外の高等学校に合格をすること、そのことがいわゆる回し合格ということとのその差があるわけでございますので、そういったことの中でこの複数志願制を取り入れた場合はこのことは出てこないんではないかとこういうふうに我々は考えております。
4. 学力問題について
報告会では調査研究会の報告として、「中学生の学習意欲が希薄になる傾向がある」とか、「学習意欲の低下が見られ、一部に公立高校離れが進んでいる」とか、「高校の学力レベル幅が大きく学習指導が困難」など、明石総選では学力がきちんと身につかないという「調査結果」なるものが紹介されました。また、検討委員会での議論の紹介でも、同じような内容が紹介されましたが、これらは単なる風評に過ぎず、根拠の無いものばかりです。
第5回の検討委員会では、明石学区と加印学区の大学合格状況を比較した資料が提出され議論されたと聞き及んでおります。詳細については割愛致しますが、明石学区が加印学区より10%開門率が高いことを考慮に入れて公正にこの資料を評価すれば、大学進学状況には差がないことはあきらかです。
- 市教委は・ 明石の子どもたちの学力は、他の地域の子どもたちよりも劣っているとお考えなのでしょうか。
- 明石総選では学力がきちんと身につかないという「調査結果」なるものには,どのような「数値的」根拠があるのですか。
【森田尚敏教育長の答弁】 学力問題についてでございますけれども、まず1点目の中学生の学力問題についてでございますが、この調査研究会の中で志望校に進学できるかどうかわからないという理由から、中学生の学習意欲が希薄になる傾向があるというような意見、また県の学校教育審議会の答申の中でも高校入試は中学校教育に大きな影響を及ぼすことが示されております。そういったところから学習意欲の観点から見ますと決して芳しい状況ではない、こういうふうに一般的な認識があると、こういうふうに我々は受けとめておるところでございます。
またあわせて、他地域との比較でございますけれども、今年度の学力検査いわゆる入学試験の結果から見ますと、全県下における5教科の平均点と明石学区のそれとでは開きが大きくなっておることも事実でございます。今年度の入試におきましても全体的に平均点が下がったという報道がありました。その明石学区の下がり幅が大きかったいう結果が出たものと、こういうふうに思っております。
次に、総合選抜制度では十分な学力がつかないという根拠でございますが、総合選抜制度の短所として県の教育審議会において校内の学力差が増大し個々の学力を十分伸ばすことが困難であると、そういったまとめや中学生のアンケートの中にも努力の結果が報われない場合もあることから意欲の問題を訴える、そういった意見があることから学ぶ意欲や目的意識の低下傾向が指摘されているということであると思っております。また、学びたいことが学べるということなど、目的意識が明確にある子どもが明石の高校に期待感を抱けず、他に進路を求めるといったことがある、そういったことも意見として寄せられているところでございまして、このことについてもやはり学力の問題を考える上では検討課題の一つであると我々は考えておるところでございます。
次に、明石市と全国平均との比較等々の問題でございます。これは生徒指導上の問題行動についてでございますけれども、先ほどご指摘がございましたように小学校では全国平均の約6倍、中学校では約2.4倍でございまして、また県下の平均と比較いたしますと小学校が3.1倍、中学校が約1.9倍となっております。これに基づく責任はだれにあるんかという質問でございますけれども、これはいろんなことが考えられるわけでございますけれども、社会性あるいは公共性を身につけることはできにくいという原因もあろうと思いますし、また子どもたちを取り巻く環境、また価値観の多様化、家庭環境もそうでございますけれども、やはり子ども自身のみならず我々大人に責任があると、こういうふうに感じております。
5.小中学校における生徒指導上の問題行動について
昨年11月に行われた明石市総合選抜制度を考えるシンポジウムで、「明石の中学生の生徒指導上の問題行動、いわゆる暴力行為の発生率は全国平均より高い」ということが紹介され、波紋を呼んでいます。この件について4点質問します。
- 現状はどのようになっていますか。
- この数字が事実であるなら、その責任は誰にあるのでしょうか。
- 問題解決のために市教委はどのような対策をとられましたか。
- この問題と総合選抜と何か関係があるのでしょうか。
【森田尚敏教育長の答弁】 今年度から学校教育課に不登校・生徒指導係を新設をいたしました。生徒指導の充実のため学校へ出向き、指導助言を積極的に行っておるところでございます。また、生徒指導担当を中心に教職員が一体となって問題行動に対処するとともに、生徒へのカウンセリングの充実を図っておるわけでございます。さらに、青少年育成センター等の関係機関との連携強化も充実させるべく指導をいたしておるところでございます。こういった生徒指導上の問題が選抜制度の問題と直接結びついているとは言い切れないわけでございますが、やはりしかしながらこの入試の問題は生徒の学習や生活につながるもの、こういったことの状況をやはり視野に入れて今後検討する必要があるんではないか、こういうふうに考えております。なお、この総合選抜検討委員会、先ほども答弁の中で若干申し上げましたけれども、明石学区における総合選抜制度について調査研究をしていただいて、子どもたちによりよい入試制度のあり方を諮問し議論を現在していただいておる真っ最中でございますので、その結果をもって答申を受けるという我々は立場にございますので、その点十分ご理解をいただきたい、こういうふうに思います。
>>この発言の再質問へ
>>発言一覧へ戻る
|