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大久保むかしがたり その2
えっ!?大久保に温泉があった!?
辻本たつや
西脇 鳥ヶ谷温泉
大久保町西脇には、今も道ひとつ入ると昔のたたずまいを残す風景が多く見られます。この西脇の北の丘陵に奈良時代より報恩寺という七堂伽藍の大きな寺があり、その塔頭のひとつの西光寺は、羽柴秀吉の三木攻めの際、別所方だとして焼き討ちに合ったのち、現在のところに再建されています。同寺の庫裏は、明治の終わりごろ、旧大久保本陣の母屋を移築したもので約350年経った今もその姿を残しています。
その西光寺から西に行ったところに、かつて“鳥ヶ谷温泉”があったそうです。明治40年に魚住町中尾の人が鉱泉を発見し、明治43年には温泉旅館『法随楼』も開業したそうです。硫黄や酸化鉄を含んだ冷泉で胃腸、皮膚病に効くと評判だったようで大久保駅からも人力車が通ったそうです。今では住宅が立ち並びその面影はありませんが、西には金ヶ崎の梅林が、南は瀬戸内海の風景が手にとるように見え、春は桜の名所としてにぎわったそうです。昭和10年ごろ廃湯になったそうです。
参考資料 『新明石史跡』 |