ヒトはなぜ山に登るのか
沢井 きよみ
ヒトはなぜ山に登るのか。[そこに山があるから]はあまりにも有名である。今回私はそのことを検証するつもりで山をのぼりましたが・・・。
山歩きの会の中高年14人が、念願の八ケ岳の天狗岳(2,646m)を登りました。
八ケ岳は厳しい岩山続きの‘南八つ’と森と泉がある‘北八つ’に分けられますが、参加者の精神年齢ではなく体力年齢を考慮して北八つの天狗岳に挑戦。
唐沢鉱泉から、岩場を中心に4時間をかけて、西天狗の三角点に。天気予報ではくもりから雨でしたが、日ごろ、世のため人のために頑張っている参加者に免じてか、雨どころか赤岳、阿弥陀岳、横岳をはじめ蓼科山まで見渡せました。また、夏山とちがって登山者もまばらで紅葉の始まったパノラマに感激。
2日目の宿泊はしらびそ小屋でしたが、まさしく森と泉に囲まれた山小屋でした。3000メートル級の山を登ったという達成感もあり、おかみさんから差し入れのにごり酒をぐいぐい。8時から「おやすみなさい」でした。夜、トイレに行くにもライト持参で、しかもトイレでは使用済みのペーパーは備え付けの箱に入れるのです。そういえば、岩手県の早池峰のし尿の担ぎ下ろしの件があったなと。それは過剰利用によって山岳自然を保護することが深刻な問題になっていることです。山小屋や山頂の非難小屋のトイレ周辺から大腸菌が検出され、ハヤチネウスユキソウの高山植物など生態系に影響がでたのです。
労山の会員が中心になって担ぎ下ろすことを続け、昨年は170キロのし尿を担ぎ下ろしています。結果、トイレ論議が起こり、バクテリアによる土壌処理方式、下浸透方式や携帯トイレの普及へと広がっていったのです。
しかし、現実に自分のうんこやおしっこを持って帰ることに、抵抗がないとは言い切れないものがあります。はい。
一方、温泉も水もアルコールも自然のめぐみもおなかいっぱい山登りでした。テーマがどこかに飛んでいってしまったが、次回の山行きで考えます。どこに行こうか。